愛染院は、室町時代には三嶋大社の別当職を務めた大寺院でしたが安政の大地震によって倒壊し、明治元年の神仏分離令に因って再建されず今日に至りました。そのため、寺に関する記録は少なく、その境内や建物配置などは全くと言ってよいほど明らかではありません。
愛染院跡の溶岩塚は富士山の火山により流れ出した溶岩流が、この地で表面が固まり、末端部分が押し上げられるといった現象が繰り返され出来た地形です。学術的にも岩石や火山活動の研究に貴重であることから三島市指定天然記念物に指定されています。その溶岩塚に根を下ろしたケヤキの生命力に驚かされます。 |
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